犬鳴村 ネタバレ 考察 感想

犬鳴村

犬鳴村のネタバレ・感想記事です。

「呪怨」などで知られる清水崇監督の映画!期待値マックスで見ました。
期待しすぎたのかもしれません。スミマセン。。

あらすじ

「呪怨」シリーズなどで知られるホラー映画の名手・清水崇監督が、福岡県に実在する心霊スポットを舞台に描くホラー。主演は「ダンスウィズミー」の三吉彩花。臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。主人公の奏役を三吉が演じ、坂東龍汰、大谷凛香、古川毅、奥菜恵、寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子らが脇を固める。

映画.comさん

登場人物

  • 森田 奏・・・森田家の長女。大学病院で児童精神科の研修医をしている。霊が見える体質。
  • 森田 悠真・・・森田家の長男で奏の兄。高校受験に失敗し父親から見限られてからグレてしまった。母屋の離れで暮らしている。彼女は西田明菜。
  • 西田 明菜・・・悠真と付き合っている。現場実況的な動画を投稿している。
  • 森田 康太・・・森田家の次男で末っ子。オカルトに興味があり、自由研究で犬鳴村について調べている。
  • 森田 晃・・・森田家の父、家長。常に傲慢な態度を取っている。
  • 森田 綾乃・・・森田家の母、晃の妻。いつも低姿勢な態度。
  • 山野辺・・・森田家と関係の深い医師。
  • 中村 隼人・・・奏の母方の祖父。
  • 中村 耶英・・・奏の母方の祖母。
  • 遼太郎・・・奏がカウンセリングを担当する男の子。
  • 優子・・・遼太郎の母。
  • 成宮 健司・・・犬鳴村のダム建設の過程を撮影していた。ハンチング帽を被っている。摩耶の恋人。
  • 籠井 摩耶・・・犬鳴村の村長の娘。

※ここからネタバレです※

悠真と明菜は有名な心霊スポットである幻の犬鳴村を撮影する為に、ダム湖近くの公衆電話ボックスに来ていました。
噂では深夜2時に公衆電話が鳴り、それを受けると犬鳴村への道が開けるのだとか。
深夜2時、本当に電話が鳴ります。
明菜は電話を取りましたが、何も聞こえません。
悠真は止めましたが明菜は「今からそっちに行きます!!」と言って電話を切ります。

その後二人は犬鳴トンネルへと向かいます。
撮影しながら歩き進めると、トンネルを抜けた所に『コノ先、日本國憲法、適用セズ』の看板。そして廃村と化した犬鳴村を発見します。

怖がる悠真をよそに、明菜は「本当にあったんだ!」とはしゃぎ建物をノックして回ります。当然応えはありません。

ふと、明菜が「トイレに行きたい」と言い一軒の家へ入っていきます。
その間、悠真は動画の素材を撮る為に少し離れた廃屋へ入ります。
その廃屋には木製の檻や鉄の鎖が繋がれた首輪、筑紫電力と書かれた鏡が割れていたりと物々しい雰囲気。
慎重に撮影していた悠真の耳に、突然明菜の悲鳴が聞こえてきました。

慌てて廃屋を飛び出した悠真。すると後ろを気にしながら走る明菜の姿がありました。
一直線にトンネルへと向かう明菜に何とか追いついた悠真。
明菜の体には無数の傷があり、血が滲んでいました。
悠真はパニックする明菜を落ち着かせ、やっとの思いで犬鳴村を脱出しました。

場面は変わり、児童精神科の研修医をしている森田 奏が、遼太郎のカウンセリングをしています。
遼太郎は怖い夢を見るらしく、毎晩うなされているのだと母親の優子が言います。

奏は優子に別室へ移動してもらい、遼太郎君と二人になってから聞きました。
「ママに何か聞かれたくない事があるの?」
遼太郎は「あっちのママに口止めされてるんだ」と答えます。
その瞬間、奏は背後に何かの気配を感じます。

カウンセリングが終わり、エレベーターへ遼太郎と優子を送る奏と看護師。
遼太郎が「バイバイ」と手を振ってくれますが、何故か目線は奏の後ろ。
おそるおそる振り返ると、髪が長く血の気の無い女が真後ろに立っていました。
女はすぐに消えましたが、硬直して動けない奏。看護師に話しかけられやっと我に返りました。
その時、奏の携帯が鳴ります。かけてきたのは兄の悠真。
「明菜の様子が変だから来てくれ」と。

明菜は魂が抜けたような、心ここにあらずといった様子。
話かけても会話がかみ合わず、奇妙な歌を唄いながら不気味な絵を描いています。

明菜が部屋を出て行ったので、奏は悠真に精神科医らしく診断しようとしますが、悠真は「お前霊感あるだろ?」と詰め寄ります。
そこに弟の康太が興味津々で割り込んできます。康太は自由研究で犬鳴村の事を調べてるのだとか。
そして悠真に言います。
「明菜ちゃん、おしっこしてる」

康太の話によると、明菜は外で歩きながら失禁していてそのままどこかへ行ってしまったという事でした。
奏と悠真と康太で3手に分かれて探しに行きました。

悠真の携帯に明菜からの着信。
電話に出た悠真は明菜に居場所を聞きます。
明菜は笑いながら「もうすぐつくよ。もうすぐ」と答えます。
辺りを見回し、立ち止まる悠真。

その直後、悠真の目の前に明菜が笑いながら降ってきました。
鉄塔から飛び降りたのです。

明菜の葬儀で、晃は明菜の父から「何故明菜がこんな目に・・・森田の血は汚れている!!」と罵倒されます。
そして晃は医師の山野辺から、明菜の肺の中に水があった事を聞かされ、何かに気づいた様子。

葬儀を終え、落ち込み部屋にこもる悠真。
明菜の上着を抱きしめ悲しみに暮れていると、ふと明菜の鞄の中に何かを見つけます。
それは母子手帳でした。
明菜の妊娠を知らなかった悠真。やるせなさや悲しみがこみ上げてきます。
そして復讐の為に、もう一度犬鳴村へ行くことを決意したのです。

仲間と共に犬鳴村を目指す悠真。
しかし犬鳴トンネル前に到着しましたが、明菜と来た時にはなかったバリケードがあり、中には入れなくなっていました。
悠真はバリケードの上部の隙間から無理矢理トンネル内部に入ります。
仲間は悠真の異常な様子を見て恐ろしくなり、逃げ出してしましました。

そこにこっそり車に忍び込んでいた康太が出てきて、トンネル内へ入ろうとします。
その時、トンネル内で絶叫する悠真の声が聞こえてきます。
心配しトンネル内を覗きこむ康太。
悠真は「康太、来るな!!」と言いますが、康太は足を滑らせトンネル内に入ってきてしまいます。悠真と康太は不気味な集団に取り囲まれて、そのまま行方不明となりました。

捜索に出た森田家と、逃げ出した悠真の仲間、そして警察は犬鳴トンネルのバリケード前で康太のカメラを発見します。
しかしバリケードのせいですぐには創作が出来ないと判断する警察。
母、綾乃は取り乱し、突然豹変し、獣のように暴れまわって晃にケガを負わせてしまいます。

二人を心配しながらも、仕事を続けていた奏。
ある夜勤の日、遼太郎君が緊急搬送されてきて、奏は遼太郎の看護をしていました。
病室で疲れて眠ってしまった奏。ふと起きると遼太郎がいなくなっている事に気づきました。

院内を探す奏。遼太郎は危篤状態で運ばれた山野辺医師の病室前に立っていました。
病室から大勢のうめき声が聞こえてきて、恐る恐る覗いた奏に山野辺は「おぼれ死ぬ」と伝えます。

その頃、悠真の仲間が午前2時に電話が鳴る例の電話ボックスに呼び寄せられ、電話ボックス内で溺死するという事件が起こりました。

兄と弟を探すため奏は実家に帰ると、壁には「出ていけ」「呪われた血」などの心無い落書きがされていました。
慌てて家に入ると、晃が椅子に腰かけうつむいています。
「何があったの!?」と問い詰める奏。
晃は「お前らが怖い」と答えます。
その時、浴室から誰かの声がしました。
見に行くと、以前明菜が唄っていた不気味な歌を口ずさむ母が、何かの肉を貪っていました。
泣きながら母を抱きしめる晃。
森田家の血筋に何かあると確信した奏は、母方の祖父の家に向かいます。

祖父に祖母の事を聞くと、「出身は分からない、昔家の前に捨てられていた。そして奏のように霊感が強かった」事を教えてくれました。
犬鳴村へ行きたいと言うと、「犬鳴村は今はダムの底だ」と伝えられます。
奏が祖母の墓を見つめていると、ハンチング帽を被った青年の霊が何か伝えたそうにしていました。

その後、犬鳴村が沈んでいるダムを眺めていると、また青年の霊が後ろに立っていました。
奏は青年に意を決して話しかけます。
すると青年は奏に見せたい物がある、とある部屋に連れて行きました。

部屋には犬鳴村の秘密を収めたビデオテープがありました。
青年は成宮健司と名乗り、犬鳴村の秘密を見せてくれました。

村の理解者として電力会社の回し者が村に近づき、親交を深め信頼させた所で、ダム建設のために村人ごとダムに沈めた・・・という目をそむけたくなる様な事実がありました。

奏は犬鳴村へ行く事を決めます。
午前2時に電話ボックスへ行き、トンネルへ向かいます。バリケードは消えていました。
そこに健司の霊が現れ、一緒に行くことになりました。

トンネルを抜け、犬鳴村へ到着。
健司の案内で連れてこられた小屋の中には、悠真と康太が檻の中に捕らえられていました。
檻の鍵を取りに健司についていくと、そこには摩耶という女性が横たわっていました。
摩耶の側には、まだへその緒が繋がっている赤ん坊が。

健司はへその緒を嚙みちぎり、赤ん坊を奏に託します。
摩耶は「私の赤ん坊!私が育てる!」と暴れますが、健司は摩耶を抑えて奏に「早く赤ん坊を連れて逃げろ!」と言います。

奏は悠真と康太を檻から解放し、トンネルまで逃げます。
しかしそこに摩耶が追いついてきて、「赤ん坊を返せ」と犬のように豹変し、襲い掛かってきました。
それを健司と悠真が必死に止めます。
「逃げろ」という悠真に奏と康太は迷いながらも、悠真を置いて逃げます。
走り続けた2人はある民家の前で倒れ込み、意識を失います。
目が覚めた奏と康太は病院にいました。

数日後、犬鳴村が沈むダムから悠真の死体が発見されます。
遺体を確認すると、両足に健司と摩耶の白骨死体がしがみついていました。

仕事に復帰した奏は、退院する遼太郎を見送ります。
奏の後ろ姿を見つめる遼太郎が尖った犬歯を見せました。
そして、奏もまた同じく鋭い犬歯をむき出しにして病院の廊下を歩いていくのでした。

考察というか解説?

1.奏はタイムスリップしていたのではなく、曾祖父・健司の記憶を追体験していたのではないかと思います。

赤ん坊の祖母が祖父の家の前に捨てられていた事が事実ならば、きっと曾祖父・健司の記憶を追体験していたのかと思います。

健司は犬鳴村の人間が殺されはじめた時、閉じ込められていた摩耶が産んだ自分たちの子供を逃がすために、村の外にある祖父宅へ連れて行ったのかと。
そして赤ん坊を置いた後に摩耶を助けようと村へ戻った所で、電力会社の人間に殺された。
遺体は村人や摩耶と同じように、犬鳴村とともにダムに沈められたのだと思います。

なので村人では無い健司だけが、魂が自由なのかな、と。
祖父の家やダム湖に現れていたり。
犬鳴村へ来た人間を呪う事なく、正気のまま生きてるかのような姿でいた事も辻褄が合うかと。

2.遼太郎と奏がラストに犬歯を見せる意味

遼太郎も犬歯を見せる事から、犬鳴村の血筋だという事が分かります。
奏の祖父が「犬鳴村を出た身寄りのない人たちがいた」と話していた事から、その中の1人が遼太郎の曾祖母辺りなのではないかと。

遼太郎の本当の母親の霊が「お友達によろしく」と遼太郎に伝えていた”お友達”というのは、同じ犬鳴村の血筋である奏に向けて言った言葉だったと思われます。

村は滅びたけど、今も犬鳴村の血筋の物が生き続けている。
あなたの側にも犬化する人間がいるかもよ、という意味が込められているラストシーンだと私は感じました。

3.悠真・康太・明菜は何故すぐに殺されなかったのか

村に入ったら、どころか関わったら殺される犬鳴村。
なのに何故、明菜・悠真・康太はすぐに殺されなかったのでしょう?
おそらく犬鳴村の血が流れていたからではないでしょうか。

悠真と康太は犬鳴村に捕らえられていたものの、殺されてはいませんでした。
きっと村の血縁者には恩赦があったのだと思います。

明菜は、血縁者である悠真の子供を妊娠していたから。

しかし外部の人間である明菜が、犬鳴村の血脈を妊娠するのは難しかったのかもしれません。
つまり、森田家のように犬鳴村の血筋である物が妊娠するのは問題なく犬化するだけで済みます。
しかし外部の人間が妊娠すると犬鳴村の呪いを一身に受けて精神に異常が出るのかと。
明菜は外部の人間として犬鳴村に入った呪いも受けているハズなので、Wパンチだったのかもしれません。

感想

前半はとっても怖かったです!

実在した村、地図にのっていない村。
都市伝説や伝承、血筋、継承される呪い・・・
私の大好きなホラー要素が沢山つまっていてワクワクでした!

犬鳴村に足をふみいれてしまった明菜が狂っていき、自死してしまう。
森田家の汚れた血とは?母親が豹変するなど徐々に判明する犬鳴村と一族の因果。

それが後半になって「え?」「なんだこれ」感が。。
まずトンネル内で悠真と康太を襲った幽霊が全然怖くない!!
白いぼやけたおじさんたち。これ2000年代の映像ですか?と思ってしまいました。笑

それから悠真の友達がゾンビ化して車に乗ってるシーン!
笑ってしまいそうになりました。

色んな情報が詰め込まれすぎていて、『よく分からない』映画になってしまったのかなと。
もう少し断捨離して欲しかったです。。

声を大にして言いたい事は、明菜が車のフロントガラスに落ちてくるシーン。
あそこが劇中1番驚くシーンだと思うんですが。

1番盛り上がるシーンを予告編で流さないで!!!泣

予告で見てしまっていたから、そのシーンが近づくともう分かっちゃってたんです。
「あー。そろそろ落ちてくるな」って。
そしたら怖さも半減どころか皆無ですよ(´;ω;`)

とりあえず、期待していたJホラーではありませんでした。
怖くないビジュアルのお化けバンバン出るし。
ラスボス?犬化したモンスターだし。
私の好きな見えそうで見えない、じわじわとした怖さの映画とはかけ離れておりました。

呪怨が好きで、清水監督が好きで期待している皆様。
ハードルをかなり落としてから見る事をオススメします。笑

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